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Intel I226-Vコントローラの不具合を直す(応急処置の)方法

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今回はマザーボードに搭載されているLANコントローラのお話です。
PC修理のカテゴリに記事を突っ込みましたが修理でも何でもなくただの応急処置です。

現在Intel製 I226-Vコントローラを搭載しているマザーボードで、ネットが瞬断,パケロス等の問題が発生しています。2.5GbEコントローラということもあり売れに売れているコントローラなので、ASUSだろうがGIGABYTEだろうが、MSI,ASRockだろうがこのコントローラを搭載しているマザーボードはメーカー問わずこの問題が発生中です。
切断されてしまうとイベントマネージャにID27とかID32が記録されます。

そういえばI225-Vの時も同様の問題があったと記憶しています。以前にはCPU発売時にドライバを配布し忘れたという余罪もありますので、どうもIntelはドライバ周りが弱い印象です。もっと頑張って!

さて弊社で販売しているマシンは基本ASUS製マザーを使用しているのですが、まだRaptor Lake搭載マシンは特注扱い(使用予定のマザーがいつまで経ってもリリースされず個人向けモデルに落とし込めていない)なので法人向けの特注マシンをほんの少し販売した程度。それでも不具合報告があちらこちらから上がって来ており、ドライバの更新を待ってくださいとは到底言える状況でもないので応急処置の方法を模索しました。結果、有効な方法が見つかったので書き記しておきます。

伝送モードと省電力設定を変更する

一番効果があったのはこの方法です。手順は以下の通り。

  1. デバイスマネージャから該当デバイスのプロパティを開く
  2. I226-Vのプロパティが開くので、詳細設定(Advanced)→「速度とデュプレックス(Speed&Duplex)」を選択→値を「2.5Gbps Full Duplex」へ変更。
  3. プロパティの電源管理(Power Management)から「省電力イーサネット(Energy Efficient Ethernet)」のチェックを外す→OKで終了し再起動

色々と検証しましたがこの方法で落ち着きました。少なくともASUS製マザー(Z790)を搭載している弊社製PCはこの方法でネットが瞬断されることなく”とりあえず”使えているようです。どうも1000,100baseで通信しようとすると今回の症状が出やすいようです。(もちろんそれだけではないのですが)それが電源管理的なところから来るのかは不明ですが、伝送モードを固定してあげることと合わせて省電力設定を切ってあげることで対処が出来ました。なんかIntelのドライバって電源管理でトラブってることが多い気がするなぁ。

その他の対処方法もある

先述した通り弊社で販売したPCは全て法人向けなので、そういった事情と100%どうにかなるという訳でも無かったので提案はしませんでしたがこういった方法も効果がありました。

  1. LANケーブルを交換する
  2. モデム(ONU/回線終端装置)あるいはルータと該当マシン間にスイッチングハブがある場合は他モデルへ交換もしくは外して、モデム/ルータから可能な限りLANケーブルを直通させる。
  3. 公式ドライバの過去バージョン、27.8にドライバを変更する。

1と2、これは割と初期の段階で気づいた(というよりはI225の時に発見していた)のですが、どうもコントローラと相性の悪いLANケーブルがあります。更にハブが悪さをすることもあります。これはそこのシステム次第なので何ともいえません。とはいえ基本的にドライバの方で不具合が修正されればそれで済むのと、先方の情シスさん的にもこんな大それた方法は(色んな意味で)出来ないし、絶対直ります!とはこちらも言えません。しかし弊社の検証ではこれで問題なく使えるマシンもありました。

3のインテル公式ドライバはバージョン27.8というものを使用します。

www.intel.com

絶対直るとは言えませんが、結構な確率で直るのでこれを対処方法としてもよかったのですがたまに改善しないマシンも存在しました。

おわりに

早いところIntelはバグフィックスしたドライバを配布しておくれ・・・。