皆様こんにちは。パソコン屋さんヌルです。
今夏は小型マシンが主力の弊社にしては珍しい(?)ミドルタワー案件にて、初めてお目に掛かるケースを使用したので備忘録として書き記しておきます。
そのケースというのはCooler Masterの「Silencio S400 White Steel」というケースです。
今年の1月頃に発売されたばかりのミドルタワーケースで、その名の通り静音性に特化したケースです。左側のサイドパネルが強化ガラスのモデルもありますが、そもそも今回のお客様のオーダーが「白いパソコン」で、かつお見積もり時にこのケースが良い!と指名されたという経緯もあり、今回は強化ガラスモデルでは無くスチール遮音パネルモデルを仕入れてきました。
開封
ミドルタワーとは言えまぁまぁ大きな箱です。中には更に箱が入っていました。昔はケースの中に付属品が突っ込まれている事が多かったような気もしますが最近はきちんと箱の中に付属品が入っていますね。
まぁ白い以外は...普通のケースですね。
フロント(正確にはトップ)のインターフェイスにSDカードスロットがあるのは正直微妙な感じが...(よく壊れますし、ピンヘッダがUSB2.0でした。つまり速度は遅い。)
外箱を開けた時に出てきた箱の中にはトップ部分のメッシュと蓋が入っています。蓋を被せた時の写真は撮り忘れました...。。しかしこれ、ユーザーがメッシュか蓋を被せるかを選べるというのは面白いですね。メッシュは磁石で、蓋は爪をケースに引っ掛けて固定する方式です。
フロントパネルをパカっと開けると昨今珍しい5インチベイが出現します。(今回は使いませんが)またサイドパネルだけでなくこの開閉パネル部分にも吸音材が貼られていました。
吸気ファンのメッシュは着脱が簡単に行えます。
標準で前後にファンが2基付属しています。羽が透明なので「光ったらめんどくさいなぁ」と思っていましたが光らないタイプのようです。
裏配線も勿論出来ます。
3.5インチのベイもあります。HDD取り付け時は一度ここを取り外して、専用のマウンタを使用することになります。
電源スペースの内側にもスポンジが貼り付けられていました。Antecとかだとここまでされていることは見たことが無いので、かなり静音に振ったケースということが見て取れます。
使ってみる
大急ぎの案件だったので弊社に転がっていたパーツで組み込みます。
- CPU:intel Core i7 13700
- RAM:Crucial DDR4 16GB×2
- SSD:WD SN570
- MB:ASRock B760M-ITX/D4 WiFi
- GPU:ASUS DUAL RTX 3060Ti 6X WH
- クーラ:DeepCool AK400(WH)
ざっとこんな感じの普通のパソコンです...。
パーツは白で固めました。が、結局サイドパネルで中は見えないのでパーツまで白くしても意味は無い...けど、白いパーツ類はなかなか他の案件で使うこともないので...使いました。。
仕上がりました。ミドルタワーなので当たり前ですが組み立てやすいですね。
しかしここでプチトラブル。今回組み込んだグラボがまぁ〜コイル鳴きがデカめの個体でちょっとうんざりしました。ASUSのグラボは何故かコイル鳴きが多いのです。これはDUALシリーズだけでなく、TUFだろうがROGだろうが、3060だろうが3090だろうが、40系だろうが鳴きます。MSIは割とマシなので、RTX系であれば弊社はここのところMSIのグラボを調達しています。(ただしMSIは長期間使用するとオイルブリードしてしまう個体がなんか多い。別に壊れるわけではないのですが。)
とまぁ、コイル鳴きがやかましいグラボでしたが、ケースのあちこちに貼られた吸音材のおかげで何とか耐えられるレベルにはなりました。デスクの下にPCを置くなら許容できるでしょう。(それでもコイル鳴きは聞こえますけども。)
ところでこのフロントのロゴは光らないんですね。(光らなくて良いけど。)
全体的にやはりノイズレベルが吸音材の効果で防音されてるなぁという音量に落ちるので、よっぽどやかましいファンや発熱の多い大型GPUを入れたりしなければ静かに使える良いケースだと思います。
今回のスペックでは発熱が気にならないスペックだったこともあり、静音ケースに多い窒息感は特に感じられませんでした。
終わりに
クーラーマスターのケースを使うのは正直ものすごく久しぶりでしたが、昔より品質が良くなった気がします。
そして以前のクソダサいロゴから、スタイリッシュな六角形のロゴを最近使ってくれているので個人的には組み込み販売もしやすくなったような印象があります。
静かなパソコンを組みたい方、白いパソコンを組みたい方におすすめのケースです。以上、ご参考までに。。