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【2023年5月】個人的PCパーツのニュースと動向まとめ

こんにちは。パソコン屋さんヌルです。

個人的に気になっている・気になったPCパーツの動向を脳内整理するのが大変なので備忘録的に書き記していくコーナーです。先月の記事はこちらです。

www.null3-blog.com

ミドルレンジGPU続々発売

先月の記事でも「もしかすると5月末に発売?」と書いたRTX 4060Ti(8GB)ですが、こちらはその通りになりました。またAMDからはRadeon RX7600が発売開始されたので、ミドルレンジ帯のグラボは概ね出揃ってきた感じがします。

弊社では60Ti系は売れ筋ではないのですが、それでも3060Tiはコスパの良さがあったのでそこそこ売りました。今回発売された8GB版4060Tiは発売前のリーク等で、メモリのバス幅が3060Tiの半分!実質ダウングレード!などと散々な事を言われていたこともあり、一般小売さんでの販売は不調なようです。ラデオンは弊社では基本使っていないのでその辺りは詳しくありませんが、売れてないみたいなことをちらほら聞きます。

4060Tiについて個人的な意見を述べておくと、今回からDLSS 3に対応したのでソフト側がこれに対応してくれればそこそこ活きてくるグラボなのではないかなぁと思っています。それからやはりAda LovelaceですのでAmpereほど電気を食いません。この点はパソコン屋さん的にも、恐らくエンドユーザーさん的にも嬉しいところだと思うのですが、数十ワット違うだけで何が進化じゃ!というのが一般的なご意見なようです。

4060と4060Tiの16GBモデルは7月登場とリークされているので、これらのスペックによっては60Ti(8GB)は本当に売れないかもしれないし、売れるようになるかもしれません。

Meteor Lake-Sはキャンセル

パソコン屋さん的にはあまりコロコロ新しいパーツが出てしまうとモデルチェンジが大変ですし、その上めちゃくちゃお金がかかるのであまり出てほしくないのですが、どうやらMeteor Lake-SのデスクトップCPUはキャンセルされたようです。

DeepCool ASSASSIN Ⅳ 今月も発売されず

5月29日現在、発売に関する公式発表は弊社には届いていません。ただし中国市場向けに資料が配られたみたいな話はどこかに出ていました。その資料によればサイズは(当然)ASSASSIN 3とあまり変わっておらず、クーラー上面には液晶非搭載(オプションで液晶有り?ということのよう)、メモリとの物理干渉を回避するためにファンを横軸にオフセットできるアジャスターみたいな機構が搭載されているということでした。
なんとなくその資料からは 静音性>冷却性 の製品であるという意思が見え隠れしているように感じました。

ソースは忘れてしまいましたがEU圏のショップかどこかで6/20ごろに発売開始みたいなことが書いてあったような....日本ではいつになるのでしょうね・・・。

Fractal Design Ridgeの発売日

先日なんやかんやで手に入れた、国内未発売のケース「Ridge」の記事を書きましたが、メーカー都合でまだ世界的な販売には至っていません。

www.null3-blog.com

ちなみにこれもソースを忘れたのですがどこかで6月末発売と見たような・・・どこで見たんだったけっかなぁ....。。

おわりに

今月も色々なPCパーツ関連ニュースがありましたね。
来月は何が起こるか?楽しみです。ではでは。

Fractal DesignのPCケース「Ridge」の実機を一足先にレビューしてみる【ざっくりレビュー】

こんにちは。パソコン屋さんヌルです。
今回は昨年11月ごろにFractal Designから発表されたスリムタイプのPCケース「Ridge」のお話しです。

このRidge。昨年11月に発表されたものの一向に国内...どころかEU圏の一部以外では販売されていません。いつ出る?いつ出る?と待っていましたが一向に発売されず半年が経過。一応その理由は非公式ながら把握しているのですがここではフラクタルデザインの名誉のために伏せておきます...。

今回たまたま弊社のお仕事でどうしてもRidgeを使わないといけない案件が出たので、どうにかこうにかして手に入れました。(フラクタルデザインさんや国内代理店から提供してもらった訳ではないです...汗)

まだ中身を入れてはいませんが、備忘録としてここに残しておきます。。

開封

箱を開けるとケースとでっかい箱が入っております。

箱の中身。ちゃんと説明書が入っています。日本語ページもありました。

ネジ類とスタンドなど。
ネジの袋の中にはライザーカードが1枚入っています。何かで見たことあるような。。。と思いましたが、同社のNODE202なんかでも使われているものと多分同じです。

そのため、ケース内部に1枚と袋に入った1枚の計2枚のライザーカードを使用して、GPUを取り付けることになります。(ただし余裕がある方は品質の良いライザーケーブルを別途買われた方がノイズ耐性的にもよろしいかと思います。)

ケース外観

あら素敵。撮るのを忘れましたがリアパネルにはセキュリティロック用のホールもあります。

うーん。塗装は弱そう、というか吹きつけが甘い?ですね。新品なのに傷やら汚れやら塗装ハゲやらがちらほら。まぁ海外製品なので仕方ないのですがフラクタルデザインさん、見ていたら私にもう1台Ridgeをください....いやRidgeだけじゃなくて色々...頑張って弊社で採用しますので。。。

フロントパネルは磁石でくっついていました。フロントIO類はパネルに固定されている訳ではなく、ケースのフレームの方にUSB ASSYとして固定されているのでパネルを外したらケーブルが突っ張って断線....みたいなことはなさそうです。

ところでこのフロントのダストフィルターみたいなのは掃除が大変そうに見えます。

フロントIOには必要なものが揃っています。十分ですね。

ケース内部

まぁ普通の作りですね。裏配線のスペースもあります。

本体上部にあるGPUスロットと最初からここにあるライザーカード。このカードに先ほどのライザーカードを挿して使います。

1700rpmも回る140mmのケースファンが2基付属しています。デイジーチューンで接続できるので配線は楽ですが、やかましそうなので弊社では外すことになりそうです。代わりにNoctuaのファンを付けるんじゃないかなぁ。多分。
このファンを外すことで最大280mmのラジエータを搭載することが出来ますが、280mmのラジエータを搭載するとGPUは載せられません!とメーカー仕様に記載されています。(なんとか載せられそうな気がしますが)
公式的には長さ175mm以下のGPUの場合に限り120mmラジエータが搭載できるとあります。(誰が使うねーん!)

トップには80mmのファンが3つまで搭載できるようです。個人的にはこっちに排気用ファンをインストールしたいかな。しかし、、ここにファンを取り付けるとGPUの最大高が125mmに制限されます。うーん。。

フロントにもファンが付けられそうなスペースがありますが、ここは2.5インチSSD等のスペースです。そしてここにSSDをインストールするとGPU長が325mmとなり、10mmほど制限を受けます。大型GPUを搭載する方には死活問題かもしれません。

まだ組み込んでいないのでここまで

非常に中途半端ですが、まだ中身を組み込んでいないので組み込んだ際に(元気があれば)こちらに追記して良い点悪い点を書き足したいと思います・・・。

ソースは忘れましたが6月末に正式発売という噂もどこかで聞いたので、、早く国内販売されると良いのですが....。。

【2023年4月】個人的PCパーツのニュースと動向まとめ

こんにちは。パソコン屋さんヌルです。

個人的に気になっている・気になったPCパーツの動向を脳内整理するのが大変なので備忘録的に書き記していこうと思います。

Ryzen X3D死亡問題

Zen4 Ryzenに3D Vキャッシュを盛ってゲーム向けにしたことで一定の人気があるX3Dモデル。弊社ではこのCPUを搭載したマシンは取り扱っていないので実際にCPUが死んだ事例を見た訳ではありませんが、どうやらASUSとGIGABYTEのマザーボードに載せると即死してしまう問題があるそうです。

これはEXPOのプロファイルに起因する問題のようで、BIOSそしてWindowsの制御によってSoC電圧が1.5V程度にまで昇圧されるとダメなようです(1.5Vは確かに高いけれど普通の石なら問題ないので、X3Dはやはりデリケートな石であると言えますね)。

AMDもこの問題は認知していて、既にベンダー各社へアップデートが配信されており、アップデート適用前のマザーボードを購入しているエンドユーザーはBIOSのアプデを当ててあげることで安心して使えるようです。
(BIOSのアップデートなんて、慣れていても怖いけど!!)

RTX 4070発売

4月13日から発売されたRTX 4070。弊社ではこれも基本取り扱うことがなくお客様からのご要望があれば特注で組み込むかなぁ・・・という位置づけ。

一応発売前にメーカーやパーツ代理店から仕様は降りてきていて、仕様と想定価格を見ていた時にはそこそこ売れるのでは?なんて思っていました。
...が、色々なところの話を聞く限り、どうやらあまり売れていない様子。。

やはり一般的なゲーミングユーザーの本命は比較的安価な4060Tiかそれ以下のグラボという事なのでしょう。こちらは5月発売とも、6月末発売ともリークされているようですが、大量に余っているであろう6X版 3060Tiの在庫はどうするのやら??
ちなみにそのRTX 4060Tiは、AD106-350と8GBのGDDR6メモリが搭載されているらしいというリークがあります。しかしそうなるとRTX 3060Ti(GA104)は256bitのバス幅であったところを、128bitに落として発売ということになるのでそれってどうなの?という気も...()

DeepCool ASSASSIN Ⅳ 未だ発売されず

ハイエンドCPUの冷却は現実問題,空冷では難しくなってきているので水冷クーラーばかり注目を浴びていますが、空冷を使用しないとダメという特殊な環境下で使われるマシンのニーズが弊社のお客様には多いため、首を長くして待っているのがASSASSIN 3の後継機。

今年1月のCESで初登場し、その様子を著名なオーバークロッカーである清水氏がリポート。曰く3〜4月に発売という話だったのですが、この記事を書いている4月30日時点では何にも動きがありません。どうしたDeepCool....。

個人的にはクーラー上部の液晶とか、ARGBで光ったりとかは一切不要なので、そこそこお安く、そして良く冷えるものが欲しいです...。
NoctuaのNH-D15も型落ちで13900Kなんかを掌握するには些か力不足。Noctuaからもそろそろ新製品が出てきて欲しい感があります。。

「TUF GAMING LC 240 ARGB J」は旧モデルと中身が同じ

今回から型番末尾に「J」が付いたASUSのTUFブランドの簡易水冷クーラ。J無しが旧モデルで、これは以前から発売されていましたが昨年12月頃から徐々に市場在庫が消えていったのでそろそろ新モデルが?と思っていたのです。

いざ発表されて何が変わったのかなと調べたら何にも変わっていない!?
しかし弊社でもたまに使っているパーツですし、特にサイズに変更があるとまずいので念のため付き合いのあるパーツ代理店某社に聞きましたが「パッケージが変わっただけで中身は...同じです....」とのこと。

AM5に対応しました!とプレスリリースにはありますが・・・
実は以前のモデルからAM5にも公式対応していました。(AM5は基本AM4と互換性がありますし...物によってはちょっと浮いちゃったりしますけど。)

さてこれが小売で5000円以上も値上げ?うーん。。

液晶の枯渇問題

最近パーツ代理店へモニタの発注をかけると殆どがメーカー取り寄せで、入荷までにめちゃくちゃ時間がかかります。液晶枯渇してます?(半導体なので枯渇していてもおかしくはありませんが)

おわりに

こんな感じで毎月、PCパーツなんかの動向を書き記していきますので何卒何卒・・・

なお、PCパーツを大量に調達されたい方、研究用・開発用のPCをお探しの方、旧Quadro系プロフェッショナル向けGPUの調達等々、私で良ければお問合せページからなんでもご相談くださいませ。(と言いますか、私を助けると思ってお仕事を・・・)

実用的なサイト売買サービスをまとめてみた【事業譲渡・M&A】

こんにちは。
諸事情あって毎日のようにサイトの売買サービスを提供しているサイトを見漁っているヌルです。
純粋にサイト売買だけを提供しているサービスというのは意外と少なく、この手のサービスで大部分を占めているのは事業譲渡やM&Aの類の仲介やマッチングを提供しているサービスです。
確かにWEBサイトやECサイトの売却も厳密には事業譲渡ではあるのですが、M&A系の仲介・マッチングは事業実態としてそこそこの規模を持つものが多くサイト売買に特化している訳では無いので、今回はそういったものは記事後半に載せておくとして、サイト売買に特化したサービスを提供しているサイトをまとめたいと思います。

サイト売買特化サイトまとめ

ラッコM&A

rakkoma.com

私のイチオシはこちらのラッコM&Aです。実は私自身もここでサイトを売却したことがあります。なんて事ないただの雑記ブログで7年ほど更新をし続けていたブログで、非常に良い金額で売れました。
サイト移行も請け負ってくれるので売主買主どちらも楽チンです。この手のサイトの中では最も使いやすく、サービスも良く、客付きも良いので売れるスピードも速い傾向にあります。

SITE STOCK

https://sitestock.jp/

老舗のサイトストックさんです。実はこちらでもサイトを売却したことがあります。やはり老舗なのでそれなりの数の買収希望者がやってきます。
毎日結構な数のサイトが登録・売りに出される盛況ぶりですが、私がサイト(ECサイトだったはず)を売却した時は、そのサイト自体が非常に微妙な感じだったので売れるまで3ヶ月ほどかかりました。みんなが欲しがる魅力的なサイトであればラッコ同様に早く売却ができると思います。

UREBA

ureba.jp

パソコンで閲覧すると見やすさは群を抜いているかなと思います。ECアカウント系の出品はカテゴリが分かれているのも見やすくて良いですね。
案件量もそこそこ豊富な印象です。

SITE CATCHER

sitecatcher.net

サイトキャッチャーさんは先ほどまでの2社と比べると案件量が少ないので、別のサイトやサービスと並行して登録する形が良いと思われます。私はここで売買経験はありません。

サイトレード

site-trade.jp

「ハイクラス&良質サイトに特化」と謳われているのがこのサイトレードさん。使ったことはありません。
残念ながら案件数は多くない傾向にあります。そしてハイクラス...良質....?みたいなサイトも登録されているので真剣に受け止めないで覗くのが良いと思います。

サイト売買 Z

www.site-z.com

サイト売買と謳いつつも執筆時点では8割くらいの売却案件がAmazonセラーアカウントやebayのアカウントさ出品されている状態です。案件数自体も多い訳ではないのですが、セラーアカウントが欲しい方には良いのかもしれません。

EC SPACE

ecspace.jp

2022年12月にスタートしたというEC SPACEさん。ECサイトの売買に特化しているということで、ちょっと気になっています。ただ売主もしくは買主が主体的に動いてどうこうするというよりは、専属の営業さんが売主買主をマッチングさせているサービスのようなので担当さんによっては悲惨な結果に終わるかもしれません(仲介系はどこもそうですが)
微妙にサイトの日本語の使い方がおかしい(誤字?)箇所があったり、説明不足な感じがあったりとまだまだ荒削りな状態です。個人的にはもっと数字で成約数やら成約までの期間やらを説明して欲しい感じがします。でもECサイト特化というのは良いセンスだと思います...!

他にも色々なサイトがあるにはあるのですが、どれも有象無象というか似たり寄ったりだったり、運営されているのか何だか分からなかったり、案件数が極端に少なかったりで実用的ではないので掲載しませんでした。

番外編

ここからはサイト売買「も」扱っている、M&Aマッチング・仲介系のサービスです。

BATONZ

https://batonz.jp/

バトンズは恐らく国内最大手のM&Aマッチングサービスです。サイト売買系の案件もそこそこ転がっていますが、基本的には実店舗や企業そのものの売却、株式分割等々、割とちゃんとした形で事業譲渡と事業買収を行う人たちが多いです。
私も利用した事がありますが、バトンズで扱うにはショボい案件だったのか成約には至りませんでした。事業売却案件の登録後は専任のアドバイザーと面談がある関係で、変な案件はあまり転がり込んでこないという点は安心かと思います。
この手のマッチングサービスでは何故か?どこでもそうなのですが、売却案件に対して買収希望者が情報開示を求めてきた後、挨拶とか,検討しているとか,交渉やめますとか、そういう連絡も何もなく音沙汰無しというパターンが滅茶苦茶多い(会社の名前を背負っているのにそれで良いのか...?)のですが、バトンズはサイトの規模が大きいだけにそういったよく分からない人も多いです。仕方ないですね。

TRANBI

www.tranbi.com

こちらも事業譲渡のマッチングサービスとしてはバトンズと同じくらい大手です。やはりサイト売買系の案件もそこそこあります。そしてここも使用した事がありますが、私はオススメしません。もう一度言います。オススメしません。
それは何故か?買収者層が良くないのです。

他社サービスと違うのは売却案件にコメント欄がある点ですが、残念ながらこれがいけない。いや、コメント欄があったから気付いたとも言えるのですが、以前私がこちらに案件登録をした際に、サイトを利用している匿名の誰か(多くは経営者でしょう)から経営者とは思えない非常に頭の悪いコメントが色々とつきまして・・・

「こんなのどうやって売れば良いか分からない」
「購買層が分からない。この商品を買う人は居ないのでは?」
「サイトのデザインが良くない。このままでは無理。」

と、知らない間にぶったまげコメントが3件も!心の中で「全部そっちが考える事やろがい!」と一蹴しつつ売却案件とアカウントを爆速で削除しました。割と長い期間ここに掲載していましたが、そういったコメントの影響もあってか、アカウントを削除するまでの交渉数は0!

ま、たまたまなのでしょうが買収するだけで全部上手くいくと思っているボンクラ経営者がそこかしこに居るので事業譲渡は怖いのですね。(余談ですが、コメント欄でボロカスに言われていた事業は他所で良い会社に買収していただき、今もうまく行っています。)

M&A-WEB

ma-platform.com

こちらはECサイトとECアカウントの案件が7割くらいを占めているサービスです。
この手のサイトには買い手のニーズが閲覧できて、そのニーズに合致する売主から直接オファーを飛ばす事が出来るのですがここはそれがしやすいのが良いですね。

スピードM&A

speed-ma.com

割と真面目な案件が多いサイトです。
しかし!(たまたまだったのかもしれませんが)以前こちらに売却案件登録をした際、サイトの名称が「スピード」なのに、めちゃくちゃ審査が遅かった上に「(案件が特殊で)掲載できないです!」というメールが送られてきて、はい〜?となった覚えがあります。普通に使う分には問題ないはずです。

M&A総合研究所

masouken.com

個人的には今、一番連絡を取りたい仲介会社さんです。
というのもこちらの社長さんがめちゃくちゃ頭が切れる方らしく、それは同社の株式情報を見ても手に取るように分かります。(なんだこの業績!?)
成約までのスピードも仲介にしてはかなり速いので時間的な余裕があれば検討したいところですね。

おわりに

サイト売買サービスにも色々なサイトがあるものの実用的なサイトは限られています。
買う側にとっては案件数と鮮度、売る側にとっては多くの買収希望者の目に触れるサイトで高く売りたいものです。他にも良いサービスがあればぜひ教えてくださいませ。。

 

玄人志向のパーツは本当に危険(ダメ)なのか?

こんにちは。本日は自作PCをされる方向けの記事です。

弊社はちょっと特殊なパソコン(全部特注品!)を作って納品しているので、仕事柄様々なメーカーの商品やパーツに触れます。
そのパソコン達の使用用途も特殊で、基本的には年中無休で使い倒される運命にあるため簡単に壊れてはマズイのです。そういった事情から弊社では壊れにくいPCパーツはパーツごとに、「どのメーカー」の「どのモデルが良い」と把握しています。場合によっては他のシステム屋さんや商社の方にこっそり教えてもらっています。でもそういうパーツは基本的に高いのです。(高いものが絶対に良いとは限りませんが)

特注品のマシンはスペックは勿論、販売価格もびっくり価格(保守もありますので)です。しかし価格は誰が何と言おうと正義。安すぎると不安感が出ますが、安い方が売れるのは間違い無いのです。

弊社のマシンには基本組み込んでいませんが、少しでも安くと言われた時に活躍するのが玄人志向のパーツです。良いとか悪いとか賛否両論の玄人志向は実際どうなのか、という話を今回はお話ししようと思います。

玄人志向とは

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玄人志向と言えば昔はグラサンのおっさんのロゴで、いわゆるバルク品みたいな状態のものをサポート無し(あったのかもしれないけど)とか、保証は初期不良保証だけで売る代わりに安い、みたいなブランドだったと思います。その名の通り玄人向けでした。

電源、グラフィックボード、インターフェイスボードがメインですが、最近ではゲーミング方面に力を入れているのか,例のグラサンおじさんを見る機会は減り,代わりに強そうなアンドロイドくんがパッケージに印刷されているGALAKURO GAMINGなるブランドまであります。(そのブランドで椅子まで売っている!)ともかく自作をする人であれば何かしら見聞きしたことはあるはずです。

実際のところ「悪い」のか?

流石に玄人志向のゲーミングチェアは使った事がないのですが、電源やグラボなんかは一通り弊社で組み込み実績があります。

たとえば↑の電源。プラグイン方式ではなく配線が筐体から生えているオールドタイプです。見ての通り既にマシンは解体済みで、5年ほど年中無休で動いていたマシンから引っこ抜いたものです。そこまで負荷の高い仕事をさせていた訳では無いにしろ、マシンの入れ替えに伴って引き取ってきただけなので5年間ノントラブルで帰ってきたことになります。優秀!

他にも750Wの電源などを組み込んでいるマシンがあり、4年目に入るみたいですがこちらも今の所トラブル報告は上がっていません。音はお世辞にも静かとは言えないものが多いような気がしますが、弊社の場合そこまで大きな問題にはなりません。

お次はグラフィックボード。ハイエンドモデルの採用例はありませんが、RTX30系では〜3070,RTX20系では〜2060Superまでの採用例があります。GTXシリーズも過去数枚使っているような。
グラボもなかなか優秀で、今の所壊れたという話は弊社製マシンでは上がってきていません。このRTX3070搭載マシンの一例で、映像制作会社さんで納品3年目のマシンがありますがこれも特に問題なく使えているようです。
ちなみに「壊れた」ではなく「壊した」人を知っています。弊社製マシンに2Lのコーラをこぼして・・・(全損)

意外と壊れません

そこまで組み込んだ母数が多くはないので統計的なところで他社と比較はできないのですが、感覚としては大手メーカーの製品とそこまで変わらない故障率ではないかなと思います。勿論、工業製品なので当たり外れはあるでしょうが今の所弊社でハズレは引いていません。笑
玄人志向製のものは割と安く売られている商品が多いので自作PCで組み込むには良い一手ではないでしょうか。

ではでは。

NEC Aterm WX1500HPで5GHz帯だけネットが繋がらない【PCサポート】

こんにちは。
今回はPC修理ではなくPCサポート、ネット接続のお話です。

正直な所、この手のサポートは完全に私の守備範囲外(弊社製PCの修理しか基本しません...)なのでいつもなら「メーカーかプロバイダに電話してね!」で終わりなのですが、弊社のPCをお使いいただいている事業所さんからのヘルプで、各所のサポートに連絡したけど万策尽きたという事だったので他県へ出張サポートに行ってまいりました。(もちろん有料ですよ?)

問題のルータ

今回問題になっているのはNEC製 Aterm PA-WX1500HP。小さい。

事前情報では「Wi-Fiが繋がらない。繋がってもすぐ切れる。」というような事を聞いていたので、てっきり二重ルータになっているか、プロバイダの接続設定が吹っ飛んでるのでは?なんて予想をしていました。
しかし現場で確認したところ二重ルータではなさそうだし、回線契約はIPoEで提供されているIPv6になっていたのでそういうことでもなさそうです。(PPPoE接続の場合はプロバイダ契約時に送られてくる資料をもとにルータの設定が必要ですが、IPoE接続の場合は基本的に回線認証なのでユーザーによる設定は不要です。IPv6は基本IPoE接続です。)

症状を再現する

症状を再現したいので持ち込んだPCをこのネットワークに繋いでみます。すると5GHz帯のWi-Fi(11 ax)が確かによく切れます。というか停波します。その後数分するとまた電波は送出されるのですが、また停波の繰り返しです。2.4GHz帯は安定しているので状況から見るにDFSが動いているような気がします。

ご存じでない方のために説明するとDFSはDynamic Frequency Selectionの略称でして、簡単に説明すると同帯域でレーダー波を検出すると電波を停波させたり、チャンネルを移動させたりする機能です。
5GHz帯というのは主に旅客機・軍用機のレーダー、気象レーダーと干渉します。当然ながら航空機の安全や気象観測の方が重要ですから、原則この手のレーダーを検出した場合はルータ側が帯域を譲らないといけないのです。

こちらの事業所のすぐ近くには自衛隊基地があり、戦闘機やら何やらが頻繁に離発着するので恐らくそのあたりが影響しているのでは?と思います。

チャンネルを固定して解消

DFSが働くのは5GHz帯のうちW53,W56のチャンネルです。W52はレーダー波で使用されないので、5GHz帯で使うチャンネルを自動からW52へ固定します。

オートチャンネルセレクト→使用しない
使用チャンネル→W52

一つ注意点があるとすればW52で伝送する際の速度の理論値は、帯域幅80MHzの場合1200Mbps程です。今回のケースでは固定回線が1Gbps契約だったので問題ありませんが、引き込んでいる回線が2.5Gbpsとか10Gbpsということであれば、W52へチャンネルを固定するとWi-Fi 6の理論値2400Mbpsには遠く及びません。通常はW52以外のチャンネルも併用して伝送して、やっと2400Mbpsという理論値が出ます。
(そもそも本機ではWi-Fi6で最大1200Mbpsまでしか仕様上出ないみたいです。そういう超高速な回線を引いている人が本機を使うとは思えないのですが念の為。。)

おわりに

その後特に不具合なく動いているようです。よかったよかった。

Intel I226-Vコントローラの不具合を直す(応急処置の)方法

今回はマザーボードに搭載されているLANコントローラのお話です。
PC修理のカテゴリに記事を突っ込みましたが修理でも何でもなくただの応急処置です。

現在Intel製 I226-Vコントローラを搭載しているマザーボードで、ネットが瞬断,パケロス等の問題が発生しています。2.5GbEコントローラということもあり売れに売れているコントローラなので、ASUSだろうがGIGABYTEだろうが、MSI,ASRockだろうがこのコントローラを搭載しているマザーボードはメーカー問わずこの問題が発生中です。
切断されてしまうとイベントマネージャにID27とかID32が記録されます。

そういえばI225-Vの時も同様の問題があったと記憶しています。以前にはCPU発売時にドライバを配布し忘れたという余罪もありますので、どうもIntelはドライバ周りが弱い印象です。もっと頑張って!

さて弊社で販売しているマシンは基本ASUS製マザーを使用しているのですが、まだRaptor Lake搭載マシンは特注扱い(使用予定のマザーがいつまで経ってもリリースされず個人向けモデルに落とし込めていない)なので法人向けの特注マシンをほんの少し販売した程度。それでも不具合報告があちらこちらから上がって来ており、ドライバの更新を待ってくださいとは到底言える状況でもないので応急処置の方法を模索しました。結果、有効な方法が見つかったので書き記しておきます。

伝送モードと省電力設定を変更する

一番効果があったのはこの方法です。手順は以下の通り。

  1. デバイスマネージャから該当デバイスのプロパティを開く
  2. I226-Vのプロパティが開くので、詳細設定(Advanced)→「速度とデュプレックス(Speed&Duplex)」を選択→値を「2.5Gbps Full Duplex」へ変更。
  3. プロパティの電源管理(Power Management)から「省電力イーサネット(Energy Efficient Ethernet)」のチェックを外す→OKで終了し再起動

色々と検証しましたがこの方法で落ち着きました。少なくともASUS製マザー(Z790)を搭載している弊社製PCはこの方法でネットが瞬断されることなく”とりあえず”使えているようです。どうも1000,100baseで通信しようとすると今回の症状が出やすいようです。(もちろんそれだけではないのですが)それが電源管理的なところから来るのかは不明ですが、伝送モードを固定してあげることと合わせて省電力設定を切ってあげることで対処が出来ました。なんかIntelのドライバって電源管理でトラブってることが多い気がするなぁ。

その他の対処方法もある

先述した通り弊社で販売したPCは全て法人向けなので、そういった事情と100%どうにかなるという訳でも無かったので提案はしませんでしたがこういった方法も効果がありました。

  1. LANケーブルを交換する
  2. モデム(ONU/回線終端装置)あるいはルータと該当マシン間にスイッチングハブがある場合は他モデルへ交換もしくは外して、モデム/ルータから可能な限りLANケーブルを直通させる。
  3. 公式ドライバの過去バージョン、27.8にドライバを変更する。

1と2、これは割と初期の段階で気づいた(というよりはI225の時に発見していた)のですが、どうもコントローラと相性の悪いLANケーブルがあります。更にハブが悪さをすることもあります。これはそこのシステム次第なので何ともいえません。とはいえ基本的にドライバの方で不具合が修正されればそれで済むのと、先方の情シスさん的にもこんな大それた方法は(色んな意味で)出来ないし、絶対直ります!とはこちらも言えません。しかし弊社の検証ではこれで問題なく使えるマシンもありました。

3のインテル公式ドライバはバージョン27.8というものを使用します。

www.intel.com

絶対直るとは言えませんが、結構な確率で直るのでこれを対処方法としてもよかったのですがたまに改善しないマシンも存在しました。

おわりに

早いところIntelはバグフィックスしたドライバを配布しておくれ・・・。