みなさんこんにちは。
以前から仕事で防犯カメラを使いたい時があったりしたので防犯カメラのレビュー記事を書いてみたいなぁと思っていたのですが、今回防犯カメラを製造販売しているANRAN社からPOE*1防犯カメラをご提供して頂けたのでざっくりとレビューをしたり、基本的な操作方法をご紹介したいと思います。
Amazonなんかでも評判が良いのでワクワクです。
開封
思ったより箱は小さかったです。
今回はカメラが2台セットになっているものをご提供して頂いたので、4台セットとかになるともう少し大きくなると思われます。
箱の中にはアクセサリー、レコーダー(NVR)、カメラ本体の3つの箱が入っています。
レコーダー
レコーダー本体です。説明書類もこの箱に入っています。あと「防犯カメラ作動中」のシールが入っていました(笑)抑止力としては良いかもですね。
アクセサリー
アクセサリーの箱の中身です。電源類、ケーブルの防水加工セット、マウスまで付いています。マウスはレコーダーの操作に必要なのですが最初から付いているのは楽チンで良いですね。ちなみにマウスがなくても一応レコーダー側にもボタンが付いているのである程度の操作ができます。
カメラ
カメラの箱の中身です。買うと高いフラット型のLANケーブル(cat5)も付属しています。
カメラは防水、且つ夜間の赤外線ライトの照射機能と赤外線カット機能で夜間の撮影時はモノクロになりますが照度が稼げて明るく写る設計です。
カメラには映像と電源を伝送するためのLANコネクタの他に、電源コネクタが付いています。これは通常使うことのないものですが長距離の伝送時(150m)は電圧が安定しなくなる可能性があるためPOEではなく、別途電源を供給して使うためにあるようです。尚、このための電源と電源ケーブルは付属しておらず購入時或いは購入後にサポートに連絡して取り寄せるようです。
セットアップ
HDDを装着する
早速電源を入れたいところですがまずレコーダー本体にHDDを装着するところから始めます。HDDの取り付けサービス或いはHDDが最初から付属しているモデルを購入した方はこの作業は不要です。
かく言う私も、ANRANさんの方でHDDを取り付けてくださってはいたのですが一応説明のため一度外して、付け直しました。(笑)
レコーダーのフタは本体側面と裏側のネジを取ってあげることで取り外せます。
こんな感じで配線します。
HDDはレコーダー裏面のネジ穴から固定するのでちょっとだけ大変です。
LANケーブルに防水加工を施す
今回はカメラを屋外に設置したり実際の監視業務に使うわけではないので、屋内で使われる方は上の写真のようにカメラ側のコネクターとLANケーブルをそのまま繋いで構わないと思います。
しかしカメラを屋外で使うという方にはケーブルの防水加工が必要です。付属の防水加工セットを使って防水加工をしましょう。私の調べた限りでは説明書にこのセットは防水加工用のものであるということや、これを組み立てる手順は無かったので写真の順番でキットをケーブルに通して組み立てましょう。
すると隙間がゴムで塞がるようになって防塵防滴仕様になります。
配線をする
左から電源、カメラ用のLANケーブル、ネットワーク用のLANケーブル(スマートフォンやPCから遠隔で監視等をしないスタンドアローンな状態で良い場合は接続はしなくて良い)、HDMI(若しくはD-sub)、マウスです。
LANケーブルは分かりやすいように手持ちのLANケーブルで色分けをしました。
HDDをフォーマットする
レコーダーの電源を入れて立ち上がったら画面を右クリックして「メニュー」→「システム」と進んでいきハードディスクをフォーマットします。
使用前に設定しておいたほうが良い項目
解像度
本格的に運用を開始する前に変更しておきたい項目がいくつかあります。
まず解像度。初期設定だと4:3の解像度が選択されていますが、今回はフルHD対応モニタなので1920×1080を選択します。監視画面の状態から右クリックして「メニュー」→「システム」→「VideoSet」内から変更可能です。
日時の調整とビデオ規格
先程開いたシステム画面の基本設定の中に時刻の設定項目があるので調整します。
それからビデオ規格の項目がPALになっていますがこれは中国やヨーロッパの方で使われている規格で、日本で採用されているNTSC規格とはフレームレートが異なるのでNTSCに変更します。
管理者権限のパスワード変更
先程からシステム設定に入り込んでいますが標準の状態ではパスワードが空白で実質誰でも設定を変更できます。泥棒に監視システムを触られるようなら完全にセキュリティがザルとも言えますがそういった輩に監視データをフォーマットされないためにもパスワードを設定しておきましょう。遠隔で乗っ取られても良くないですしね。
使ってみる
監視画面
こんな感じです。レコーダーの仕様上カメラをあと2台追加できるので余白があります。
カメラのプレビュー画面はマウスで操作して位置を変えることが出来ます。
画質
監視画面から右クリックして「メニュー」→「録画再生」で録画した映像が見れる画面に切り替わります。本来であれば撮影データをUSBメモリー経由でPCに落としてそれをキャプチャしてここに載せたほうが良いのですが手持ちのUSBやHDDに空きがなかったので画面をそのまま撮りました..申し訳ないです。
..で、そのままテレビの画面を撮ったのですがこの状態でも画質が悪くありません。そう。監視カメラなのに結構画質が良いんです。写真では白が飛んでますが実際は飛んでいませんでした。レンジもそこそこ広そうです。
部屋を暗くして暗視モードにした時の画がこちら。監視カメラとしてなら画質・感度共に問題ないでしょう。この時の時計の設定は狂っているのですが部屋は結構暗かったです。
画角
今回は部屋が汚すぎたので載せられませんが、画角的には6畳の部屋の隅っこにカメラを設置すると部屋をほぼカバーできているような画角です。その割に歪みが少ないので比較対象としては間違っていますがGoProよりずっと優秀です。
周辺減光や色差もひどくないのである意味よく分からないメーカーの格安ビデオカメラよりも綺麗に見えます。
カメラの取付
付属の六角レンチを使ってカメラの固定部分を動かすことが出来ます。
上か真横か、という取付角度になるので設置場所を選ぶことにはなります。しかし殆どの場合は天井にカメラを取り付ける事になると思うのであまり問題にはならないでしょう。
監視システムの安定性
3日間放置してみましたが特に録画が出来ていないとか電源が落ちるとかそういう事はありませんでした。勿論この短時間で不安定なようだとマズイのですが、初期不良には7日間、通常の保証は3年間付いているので万が一何かあっても安心です。
ただレコーダーはファンレスなので結構熱くなります。恐らく主な熱源はHDDでしょうが、真夏に誰も出入りしないとか空調の入らないところにレコーダーを置くということであれば何か冷却方法を考えたほうが良いかなとは思います。気休めにUSBの扇風機を置いておくとか。
スマホで遠隔監視
Danaleというアプリを使うことで遠隔監視が出来ます。
登録・設定方法は説明書にあるので省きますが結構簡単です。何より殆ど遅延なく伝送されているのが好印象です。
また今回は試していませんがPCからも「DanaCMS」というソフトで遠隔監視が出来るようです。
試していない機能が色々ある
全ての機能を網羅するようにレビュー...というか商品紹介を書くと1ヶ月位掛かりそうなので試していない機能の中から便利なもの重要なものをピックアップします。
USBバックアップ機能
レコーダーで記録した画を外部に持ち出す際に使う機能です。USBメモリーなんかを用意してバックアップという形で持ち出します。
モーション検知
その名の通り動きを検知すると通知する機能です。Gmailと連帯してメール送信もしてくれますが、雨や風が強い場合だと誤作動を起こして大量にメールが来るという事も説明書には書いてあるので、普段人が出入りしない場所に設置するカメラの場合に有効かなと思います。
またこれには検知の感度や検知を行う時間帯、検知を行う時間の間隔、検知時の録画秒数等など色々な設定項目が存在しています。
カメラに名前がつけられる
CAM1とかCAM2となっている所、売り場の名前なんかに変えられますね。
色々選べる録画設定
この監視システムは
・設定録画(スケジュールされた時間に撮影を行う)
・常時録画
・記録しない
の3つのモードが備わっています。
ビデオファイルは何分ごとに区切るのかとか、モーション検知時には何秒前の映像から録画するのかとか(業務用のビデオカメラ...XDCAMなんかで言うところのキャッシュレックに近いです)、それらを曜日ごと、カメラごとに設定できます。うーん。高機能です。使いこなせない。(笑)
かなり良いカメラだと思います。
監視カメラについてはズブの素人ですが、監視システムの高機能さやカメラの出来の良さを見るとかなりクオリティの高いものなのではないかなと思います。
画質に関して言えばこの値段の監視カメラでここまで出来るのか!とちょっと感動しました。未だにSD時代の古いカメラを運用している個人のお店やこれから導入を考えている方にもオススメできます。何よりLANケーブル1本で設置できる手軽さは良いですね。
是非監視カメラの導入を検討されている方はANRANの製品を検討してみてください^^;
商品を提供していただいたANRAN様、本当にありがとうございました!
*1:Power over Ethernet,LANケーブル1本で電源も伝送できる技術