こんにちは。
制作会社の機材庫にそっと置かれているSONYの業務用ビデオカメラの中で意外と多く放置されている「マイクホルダーが根本から折れている」という(破損)故障。直し方を知らないのか、面倒くさくて放置されているのか、中古市場に出回っているカメラでさえ放置されたまま売られていたり、現場ではアクセサリーシューにマイクマウントを乗っけて使っているカメラマンも居ます。
今回はとある会社からのお願いでお預かりしたHVR-S270Jを使ってマイクホルダーの交換修理をしてみたいと思います。
破損状況
こんな感じで折れてます。
恐らく移動中になにかに接触してしまい折れたのだと思います。私は今までマイクホルダーが折れるほどの衝撃を加えてしまった事はありませんが...。(汗)
根本からと言ってもネジで止まっている所まではマイクホルダーASSYです。マイクホルダーの破損では根本だけネジで止まったまま修理に持ち込まれることがほとんどです。ネジは新しいマイクホルダーに交換する際に必要になるので精密ドライバなどで緩めて折れたパーツごと外しておきましょう。折れているプラスチックパーツは捨ててOKです。
修理開始
パーツを発注する
SONY又は放送業務用機器を取り扱うお店でマイクホルダー組み立てパーツとして販売されている「X-2342-570-5」を発注します。尚、先程のネジもない状態の場合であればネジの「7-627-556-58」も発注しましょう。ちなみにネジは10本入ってきます。
マイクホルダーのパーツはかなりのカメラで共通部品となっています。S270Jだけでなく、Z5J,Z7J,NX5Jなど現場でよく見るカメラもこのパーツを使用しています。
放送用カメラ(XDCAM)になるとそれほど共通化されておらず、機種ごとにパーツ番号が変わるので注意が必要です。
ネジをネジ穴に入れて取り付け
マイクホルダーのロックを外して先程取り外したネジをネジ穴にはめます。そうしたら元々マイクホルダーが付いていた場所に合わせて精密ドライバで装着していきます。
完成
完成です。文と画像で説明すると長く感じるかも知れませんがとっても簡単です。
おわりに
カメラの一部が破損したまま、というのはみっともない上、用途によるのでしょうが基本的に無いと困るパーツなので重い腰を上げて修理されることをオススメします。ではでは。