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エンストするホンダ EU9iGB(エネポ)を直してみる

こんにちは。そしてあけましておめでとうございます。今年はちょいちょいブログを更新していきたいと思います。

さて先日,近所のおじいちゃんが我が家に突然駆け込んできました。

「あんちゃん機械得意だべ?うちの発電機の調子がいぐねぇ(良く無い)から見てほしいだげど。銭は出すかっよ。」

という事だそうで。私の本業は映像屋とパソコン屋なので整備士でも何でも無いのですが、急がないし直らなきゃ直らないで良いと言ってくれたし、忙しいわけでも無いので断る理由もなく。とりあえず引き取ってみる事にしました。

ホンダ EU9iGB

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後日おじいちゃんの作業場(何かの職人らしく隣町に作業場がある。すごい。)から宅急便で発電機が届きました。1台が故障しているもの、もう1台は正常に動いているものです。(正常に動いている状態が分からないと直ったのか何だか分からないので。おじいちゃんが2台所有していて良かった...)ちなみに後日判明しましたが宅急便で発電機は送れません。

さててっきりガソリンの発電機が来るかと思っていましたが送られてきたのはホンダ製のEU9iGB、通称エネポ。この機種は何度か映像の方のお仕事で借りて使ったことがあります。

ご存知の方もいるかと思いますが一応説明すると、エネポはカセットボンベを使用する発電機でこれが最大のセールスポイントです。
今から約10年ほど前に発売されたエネポ、発売当初はマーケティングに相当難儀したのか,フライヤーや店舗に置かれた写真にはお姉さんがこれ(エネポ)を公園かどこかに引いていってその場でホットサンドを焼くという、あまりにも無理があるシチュエーションが写されていたと記憶しています(笑)

あれから月日は流れ大規模災害が頻繁するにつれて「燃料がガスであるが故にガソリンのように発電機内で腐ったり詰まったりせず、そのため長期保管されがちな防災用に向いている」という点が評価され、それなりの数が行政や企業,防災意識の高い個人向けに売れていったという経緯があります。

修理開始

とりあえずホンダ公式から落とした本機の説明書を読んで、ネットの海でガス発電機が如何にして動くのかをざっくり下調べしたので修理を開始します。ここから先は自己責任です。変なことをすると修理中,修理後にガス漏れ等々で最悪人が死にます。お気をつけください。

不具合の内容はおじいちゃん曰く「エンジンが掛かってもすぐエンストする」だそうです。
私の方でも確かに症状を再現できました。エンスト時はオイル警告灯が点灯しています。

ひとまずメンテナンスカバーを開けてオイル交換。
1ヶ月ごとにオイル交換をしていたそうですがそれなりに汚れていますね。というか写真では見えませんがスラッジが多い気がします。250mlしかオイルが入らないのでオイルが酷使されてしまうのでしょうね。

ホンダ ウルトラG1を近所のホームセンターで買ってきたので規定量の250mlを入れます。
(少し前までは青い缶だったと思うのですが、デザインが変更されたのかしら?)ただフィラーキャップの位置が悪くめちゃくちゃオイルが入れづらいので、ダイソーなどで売っているマヨネーズやソースを入れるボトルを買ってくるか、ちゃんとしたオイル差しを使えば本体を汚さずにオイル交換が出来ます。我が家には幸いだいぶ昔に使っていた原付のオイル交換用のオイラーが転がっていたので助かりました。

ところでこのオイルフィラーキャップの位置はどうにかならないものですかね...折りたたみのドレンレールとか、そういう機構があるとキレイにオイルが抜けるのになぁ。

フィラーキャップのゴムパッキンがボロボロだったので交換。ちなみにフィラーキャップの締め付け規定値は2.3Nmで、これ以下だとオイル漏れの原因となるそうです。流石にトルクレンチは持っていないので適当にレンチで締め付けましたが、お手軽な発電機感を醸し出す割に制約が多いですね...。

ついでにメンテナンスされているのかどうかも不明なエアフィルター(エレメント)も交換します。

この時気づきましたが出力周波数が関東なのに60Hzになっていたので50Hzに変更しておきます。おじいちゃんにも聞きましたが特に意図したものではないそうなので。

私は事業者アカウントを持っているのでモノタロウで注文しましたが...一般の方はHonda Power Products 認定販売店なるところでパーツを発注されると良いと思います。(多分売ってくれると思います)

このエアフィルターはいわゆる湿式なので新品のエンジンオイルを染み込ませてから取り付けます。

ここで一旦動作確認をしましたが状況は変わらず。オイルの警告灯だけは消えました。もう少し深掘りします。

本体右上部、カセットボンベを設置するところに「プラグ点検口」なるものがあったので開けます。(説明書にはこの点検口に関する記載がありません)
ところがネジ一本で止まっているだけのフタなのに何故か開かずあれこれ試したら、ボンベを固定する機構のレバーが「解除」の状態だとこのフタは取れないようです。なのでレバーを「固定」の位置にするとフタが取れます。

プラグコード発見。
それにしても点検口と言いつつめちゃくちゃ狭い上にプラグまでが遠い!ホンダさんちょっと!(恐らく説明書に記載されていないということはここを開ける時はもうエンドユーザーが行う整備では無いのでしょう)

点検口が狭い&私の指が太いせいで力が入らずプラグコードがなかなか抜けない。。
格闘すること20分。プラグ本体が登場。

庭先の様子がいつもと違うのでパトロールしに来た野良猫の「からし」(と勝手に呼んでいます)。エサをあげている訳でも何でも無いのですがスリスリしてくる甘えん坊の1歳。

16mmのプラグレンチを突っ込みます。

しかし手持ちのプラグレンチではトルクが足りないのかプラグが固着しているのか、とにかくプラグが回らないのでプラグの焼け具合が確認できず。

多分こういうレンチならなんとか回せたと思われ。

無理に触るとエンジンを壊す事になるしなぁ...と思いつつ、1時間あれこれ粘りましたがダメなので一旦考えることに。

考えた結果プラグは後回しにすることにしました。代わりに一度外装をバラしてレギュレータ(ガス調圧機)にくっついている不純物キャップを確認することにしました。
外装を止めているネジはプラスネジ、六角ネジ(穴付き)、六角ネジ(10mm)が混在しています。

特に10mmの六角ネジは数こそ少ないのですが少し奥まったところにあるのが殆どなのでT型レンチがあると便利です。
目に見えるところのネジを外してもなぜか外装が外れず悩みましたが、正面パネルの停止と始動を操作する丸いレバーの蓋を外すと隠しネジがありました。

当然ながら前面パネルを取り外したところでインバータと思われるユニットやエアクリーナボックスが邪魔でプラグにレンチを突っ込むのは無理そう。
カセットボンベを設置する機構は取り外さなかった(ボンベを設置する機構にも六角ネジがあるのですが、左側ボンベ奥の六角ネジを外すためにはラチェットが必要そうだったので諦めました)のですが、これさえ外せれば恐らく何とかしてプラグを回せた、、はず。

マフラーの上の辺りにレギュレータやミキサがと思われるものがありました。
配管が2本接続されているちょうど下のところに六角ネジが2つあります。これを外すとそれが不純物キャップです。当然ですがここをいじると内部に残留しているガスが漏れ出てくるので十分に注意します。(なのであまり触りたくなかった)

わーえらいことになっていました。キャップがこの状態だとレギュレータの中身は...大変なことになっていました。可能な限り綺麗にします。(画像を撮る余裕がありませんでした...)

家に転がっていたパーツクリーナを使いました。

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この辺りは詳しくないので間違っていたら申し訳ないのですが、この”不純物”は恐らくタールだと思われます。液化ガスを精製する際にタールが発生し液化したガスに混じるため、精製時とガスをガスボンベに充填する前にフィルタ等を通して取り除かれているはずなのですが、どうしても微量に残ってしまうもの、のはずです。これは仕方ないそう(つまり仕様)です。

より大型のガス機器や設備には大抵ドレンコックが存在していてタールを簡単に抜けます。そこまで大量にガスを消費する発電機ではないから?なのかは不明ですが、エネポはここまで分解しないとダメというのは設計としてはちょっと良く無い気もするし、しかし操作を誤れば,あるいは使わずともそういう機構が存在するだけでメンテを怠るとガス漏れ事故が起こる箇所でもあるので整備士の方が食いっぱぐれないためにも仕方ないのかなと思わなくもないです。

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そして重要なのはどうやらガスボンベ(の充填元が重要なのだと思われるのですが)のメーカーによって“不純物”の許容量が違うようです。ホンダではエネポの他にガス耕運機 ピアンタFV200というガスエンジン搭載の製品があり、ホンダではこれらを動かす際に使用するガスボンベを「東邦金属製」に限定しています。(おかげで町中のホームセンターとドラッグストア,スーパー等8軒も回ってやっと見つけました。ウエルシアで。)

ガスボンベはJISによって規格化されているので他社製でも基本、物理的には使用できます。しかし指定メーカーのものではないガスボンベを使うと先の不純物トラップとレギュレータがタールまみれになり動作不良を引き起こします。正確には東邦金属製でも長い期間使っていればいずれ不純物でタールまみれになるので、そのスピードが指定メーカー以外だと速いということになります。

後日、発電機の修理なんかをしている方それとなく聞いたらどうもこの手のガス発電機と特に相性が悪いのはニチネン製のマイ•ボンベだそうです。

とは言え東邦金属製のボンベは(少なくとも私の街では)なかなかお目に掛かれません。でもどうやら東邦金属がOEMしているボンベはままあるそうで。

  • イオン系「ファミリーカセットボンベ」
  • ジョイフルホンダ「シャトルJH」
  • ニトリ,コメリ「シャトルカセットボンベ」
  • ダイエー「デイリーユースボンベ」

などなど。大抵これらのOEMボンベにも東邦金属純正と同様ボンベの外装にホンダ製品が動くと書いてあるのでそれが目印です。

ちなみにガスボンベで動く発電機は他に三菱がOEMしてヤマハやデンヨーなどでも販売されているMGC900GBがありますが、これはイワタニ製のガスボンベを推しているそうです。この機種でもやはりニチネン製のガスとは相性が悪いそうな。

このことからエネポでどうしても他社製ボンベを使うのならイワタニにしたほうが良さそうです。それ以外はエネポの寿命を削っていると思って使う必要がありそうですね。

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すみません。話が逸れました。

レギュレータの清掃が終わったので諸々を組み付けます。外装をバラした時から「組み付ける時はどうすっかなぁ」と悩んでいたものが一つだけありまして...。

これは前面パネルに運転状況を表示するLEDユニットです。しかしこいつに接続するケーブルがものすごく短い!その上ユニット側の端子が奥まっているので更に遠い!側面からでは尚のことよく見えない!という困った子。

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周波数の信号を飛ばしているケーブルもあるので作業スペースはこれくらいしかありません。30分ほど悩みましたが、ここは先にショートドライバを使ってユニットを取り付けた後、ケーブルを手探りで差し込むことでなんとかなりました。

 

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やっと組み上がりました。問題なく始動して一安心です。丸一日かかってしまいました。

おわりに

おじいちゃんには大変感謝されました。めでたしめでたし。私にもお金があったら防災用にエネポがほしいなぁ。

ヤマト運輸で発電機は発送できません【備忘録】

こんにちは。
もう発電機を送ることは無いと思うのですが、備忘録として残しておきます。

 

まず結論からお書きしますが、ヤマト運輸(というか基本的にどこでも)で発電機を発送することは出来ません。
ネットの海には「燃料とオイルを抜けば大丈夫」と書いてあるところも散見されますがヤマトに限って言えばNGです。発送出来るとしたら引き受けた営業所の人間がポンコツです。何かの拍子に燃えると物流網に多大な影響を与えますので発電機を発送することは絶対にやめましょう。

 

さてこのような記事を書くに至った経緯はこのようなものです。
先日、修理をお願いされた発電機を持ち主に返送するためにヤマト運輸を使って返送しようとしたところ...その時は受け付けてくれたのですが1時間ほど経ってから引受元の営業所から電話で

「発電機はお預かり出来ません」
と電話がかかってきました。

エンジンオイルも燃料(今回発送したのはカセットボンベで動くタイプのものですが、当然ガスボンベは抜いていますし、レギュレータから何から全分解して、動作確認後にもう一度バラしているので配管内のガスは抜けている)も抜いた状態なのに、です。

担当営業所とコールセンター、当日中に折り返してくれた支店の偉い人との会話はこちら

私「発電機は発送出来るのですか?」
→引受営業所のおばちゃん「出来ないです」
→コールセンター「営業所によります」(大嘘)
私「では発電機を送れる営業所を教えてください」
→コールセンター「コールセンターなので分かりません」
私「私も分からないのであなたに聞いているのですが?分からないのに答えたのですか?」
→コールセンター「えーっと...多分エンジンオイルを抜けば送れます・・・」(大嘘)
私「そうですか。例えばリチウム電池は本体に内蔵されていれば発送できますよね?ではなぜオイルは発電機内に入っているとダメなんですか?」
→コールセンター「エンジンオイルは燃えると危ないので・・・」
私「簡単に燃えたらいけないから発電機の中に入っている訳ですし、リチウム電池だって燃えたら危ないと思いますが?
→コールセンター「・・・」
私(いじわるですが理由は後ほど)「エンジンオイルの発火点は200度以上ですし、抵抗値も高いので静電気程度では発火しない*1のに、それでも燃えた時の話をしますか?」
→コールセンター「...担当から折り返します」

→その後連絡をくれた支店の偉い人
「発電機はオイル燃料等が充填されていない新品未使用品に限り発送ができます。」

これが公式見解です。曰く使用済みの発電機で「オイル、燃料を抜いた」と申告されてもヤマトではそれらが排出されたという確認のしようがないからだそうです。

私「では新品であると申告されたらそれが“本当に”新品でオイルも何も入っていないという確認がヤマトさんは当然出来るのですよね?どうやって確認しているのですか?」
→支店「メーカーの箱に入っているかどうか...です」(え?ザルすぎませんか)

 

まぁとにかく無理なら無理で別に良いのです。ルールですから従うべきです。
しかしコールセンターであそこまで詰めたのには訳があります。

そもそもヤマトさんがこの発電機を私のところに配達して来たのですが?
しかもエンジンオイルはきっちり入っていたし、おまけにそれがお漏らししちゃっている状態で。

 

私「お宅が元々配達してきたんだから(しかも2台!)、前回は良くて今回はダメというのはおかしいのでは?」
→支店「本来は配達してはならない荷物なので引受けた営業所とその営業所のドライバーの知識不足です。ちなみにメーカーの箱で梱包・配達されてきましたか?
私「みかん箱の継ぎ接ぎでしたね」
支店「それはもう完全に引受店の知識不足です。」(すごく謝られましたが、この方にも非は無いのです。)

 

とにかく、ヤマトで発電機を送るのは基本ダメなようです。
正確には、送れるのは新品未使用のものだけ。しかし担当店やドライバーの知識不足で危険物を発送出来る,メーカーの元箱に入れれば中古でも送っても大丈夫(ダメですが)というのはシステム的によろしく無いです。何より発電機は新品しか送れないということをホームページやら営業所のポスターに明記してくれていないのが不便です。

 

うーん..発電機の発送って...どこに依頼すれば良いのでしょうね...(私は自分で配達に行きました)

*1:しかしエンジンオイルは条件によってはよく燃えます。例えば気化したりすると危ないです。こんな回答がコールセンターから返ってくるとは最初から思っていませんけどね。

Kernel-Power 41を完治させる【PC修理】


こんにちは。お久しぶりです。ヌルです。
今回は以前から細々とやっていたパソコンのオーダーメイド製造と、その保守サービスでのお話です。
1ヶ月ほど前に弊社(正確には個人事業主なので”社”ではないのですが)で製造・納品したパソコンを使用されているお客様から「電源が突然落ちる」というご相談を頂きました。色々お話を伺うと

・状況は「電源が瞬時に落ちた後、自動でリブートがかかり正常に起動する」という状態。
・発生頻度はひどい時は1時間で10回くらい。一度も電源が落ちずに普通に使える日もある。
・なぜか夜21時以降に発生することが多い。
GPU(グラフィックボード)に負荷をかけている時に落ちることが多い。

という事でした。業務用途で使用されているPCなのはこちらでも把握しており、早急に直さねばということで即日出張修理に伺うことになりました。

Kernel-Power 41とは

一応事前にWindowsのエラーログを送っていただいていたのでわかっていたのですが、現場でWindowsのエラーログを見てみると同じものが出ました。「Kernel-Power 41」です。
さてこれは何かというと、「原因不明だけど電源が落ちた」ということを報告するエラーです。Windows7以降のWindowsで出てくるようになったエラーで、通称「KP41病」と呼ばれたりもしています。

原因の切り分け

Kernel-Power 41というエラーだけでは原因が分からないので、さらにエラーの内容を深掘りします。
頻発していたKernel-Power 41の詳細を見てみるとBugcheck Codeが0となっています。このバグチェックコードというのは電源が落ちた際,ソフトやハードに何らかのエラーが確認されると値が出てきますが、今回は0となっているためここから解釈できることは「何が原因かを記録する前に電源が落ちてしまった」という事なので、つまるところソフト側の問題ではなくハード側の問題で,しかも停電と同じ状況になっているという事から、電源不良である可能性が今回のケースでは非常に高いと判断しました。

電源不良でかつ電源から供給される電圧が落ちているという不具合の場合はBIOSを確認すると明らかにおかしい値になっている事もあります。(今回は大丈夫ですね)

電源交換

出張修理での対応なので持ってきた新品の電源へ交換します。

(これはプチ自慢ですが弊社は大手では量産が難しい小型でハイスペックなPCに強いので、今回のPCも搭載電源は一般的なATX電源ではなくSFX規格の電源です。)

電源交換の際は電源に接続するプラグインの配線が原因となっている可能性もあるため、同機種の電源を使用するにしても横着はせず、配線も全て交換することをおすすめします。

電源交換後、数種類のストレスチェックを行いましたが無事完走したので修理完了となりました。保証対応とはいえお客様にはご不便をおかけしてしまい申し訳無いです。。

原因の切り分けは冷静に

うちで納めたPCでKernel-Power 41による修理依頼が来たのは数年間で数百台と売ってきて初めてですが(多くは納品前検査で分かるので)、他社製PCでの修理は何度か対応したことがあります。多くの場合は電源が原因で、次点でメモリ故障とUSB接続の機器が原因であることが多い印象です。

また故障機から抜き取った電源を別のマシンで使用してもマシンの構成によっては問題なく使えるケースもあり、これは私の偏見ですが無線LANやBluetoothのモジュールにIntel製のものが搭載されているマシンでこの症状が出ることが多い気がします。
では無線モジュールの故障かというとそういう訳では無く、突き詰めていくと電源周りの何かが原因であることが殆どです。

エラーログやマシンの挙動をよく観察することで必ず完治しますので、焦らずに対応しましょう。ではでは。

より高画質になったANRANのワイヤレス防犯カメラセットをレビュー!

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こんにちは。
以前レビューしたANRAN製の防犯カメラが高画質になったようなので以前との変更点をレビューします。

www.null3-blog.com

 開封

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では早速開封してみます。

レコーダー

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以前のレコーダーよりも画面がかなり大きくなり15.6インチになりました。それに伴いデザインも変更され、よりスタイリッシュな雰囲気が出ています。
インターフェイスはいぜんと変わらずUSBポートやLANポート、HDMIが備わっていて、外部のネットワークに接続することでパソコンやスマートフォンでモニタリングが可能です。もちろんスタンドアローンで使うことも出来るのでこのレコーダー単体で十分に監視が可能です。

カメラ

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以前は白と黒のデザインでしたが、今回からはマットな感じの黒いカメラに変更されました。また画素数は200万画素になり、アンテナの位置にも変更が加えられました。
以前のモデルではカメラ後方にアンテナが配置されていたので取付角度によっては金具や壁に干渉するケースがあったようですが、この位置なら随分と改善されそうです。

その他

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カメラの取付に必要なネジ類,ACアダプターの他、LANケーブルや、マウスも標準付属です。届いたらすぐに使える配慮がうれしいですね。
また今回はANRANの製品がずらっと印刷された小さい布巾が付属していました。モニターを拭いたりするのに役立ちそうです。

使い方は電源をいれるだけ!

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レコーダーのモニターが大型化されたり、カメラが高画質化されましたが基本的なシステムは前モデルのままなので使い方も以前同様、簡単です。
レコーダーに電源とマウスを接続して、防犯カメラの電源を入れます。

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レコーダーが先に起動するのでしばらく待ちます。

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するとこんな感じでカメラと自動で接続され、モニターが可能になります。

カメラの画質

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以前が汚かったわけではありませんが、シャドウにかかるノイズが減ったように見えます。明暗がきつい場所でも色が極端に潰れること無く記録されていて万が一の際に有効です。

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こちらは昼間でも真っ暗な機材棚です。カメラに搭載されている赤外線を使い暗視モードにしています。かなり明るく映っているのがわかるかと思います。夜間の監視にもかなり有効ではないかと思います。
また前モデル同様に設定でカメラの明るさや色合いなどの調整が可能です。カメラの動作モードをレコーダーから制御することも可能なので、暗視モードを解除して通常モードにすることも可能です。

その他の機能

以前のモデル同様にこのレコーダーも様々な機能があり、
・スマートフォン・PCでモニター可能
・動体検知・スケジュール録画・手動録画・全録画など様々な録画モードを搭載
・動体検知時のメール送信機能
などを備えています。

手軽に本格監視をするなら

有線の防犯カメラだとどうしても配線が億劫になりがちですが、ワイヤレスなら電源さえ接続できればすぐに使用が可能です。
電波の強度もかなり安定しているため信頼性も十分な製品なので、万が一に備えて一家に1台、如何でしょう??

 

電源を繋げばすぐ使える!ANRAN製 バッテリー搭載の防犯カメラをレビュー!

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みなさんこんにちは。
いつも防犯カメラを提供していただいているANRANさんから面白いカメラが届いたのでレビューを書きたいと思います。
以前紹介したカメラは某林檎社っぽいデザインでしたが、今回ご紹介するものもデザインがおしゃれなカメラセットです。

www.null3-blog.com

 開封

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いつもの防犯カメラセットとは違い、レコーダーもカメラもかなりコンパクトなので箱の中に箱が入っていたりはしません。

レコーダー

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林檎社のPCを小型化したようなデザインでおしゃれなコレはレコーダーです。
タッチパネルで操作することが出来るので別途マウスを接続したりはせず、基本的には電源だけ接続すればOKです。ちなみにTF Cardと書かれているのはMicroSDのことで今回は64GBのカードが付属していました。動体検知での録画がメインの本機では64GBでも長期間保存できます。上書き禁止の設定も可能なのであまり困ることは無いかと思います。

レコーダー自体は4chの録画に対応しているのでカメラをあと2台用意すれば4台で監視が可能です。

カメラ

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縦長なデザインが特徴の監視カメラです。あんまり見ないタイプのカメラですね。
動体検知のセンサーと暗視用の赤外線、それからなんと言ってもこのカメラの売りであるバッテリーがカメラに搭載されています。今まではLANケーブルから電源をとったり、電源を別途配線したりという作業が必要でしたが、このカメラは予め充電しておけばあとは設置するだけというお手軽な監視カメラです。
カメラは広角110度くらいの視野を持つようで、一般家庭なら十分な仕様です。また屋内での使用が推奨されていますがIP55相当の防水機能も持ち合わせています。

簡単セットアップ!

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レコーダーに電源をつないでスイッチを入れるとかなり早いスピードで立ち上がります。立ち上がるとこんな画面が出てきます。

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カメラにはアンテナを装着します。回すだけなので誰でも装着可能です。

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するとカメラの映像がモニターに現れます。このカメラは出荷時にペアリングがされているようで、レコーダーの電源をいれるとすぐに同期されます。カメラ側には電源ボタンがなく、レコーダーからの信号をキャッチすると自動で立ち上がるようです。なんともお手軽・・・。

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モニターを撮ったので粗く見えますが、低照度下での撮影はかなりきれいでした。ノイズも目立たないので万が一のときには十分役に立つと思います。
また音の録音も可能なので音が必要とされる際にも効果を発揮します。

 設定しておくべき項目

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監視画面の左端に矢印があるのでこれをタッチすると設定画面を呼び出す事ができます。

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こんな画面が出てきたら各設定が可能です。

カメラ設定

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解像度をタッチします。

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容量を抑えたい方は720P、きれいに残したい方は1080Pを選びましょう。

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フリッカー対策をタッチすると50Hzか60Hzを選択できます。お住いの地域に合わせて設定しましょう。照明によるちらつきを軽減できます。

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トップ画面に戻って録画設定→録画モードを選択します。すると録画モードを選択できます。ちなみにスケジュール管理は簡単に設定が可能で、

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曜日・時間ごとに細かく設定が可能です。

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日付もちゃんと正しい値を入れておきましょう。

最も設置が簡単な防犯カメラ

今回ご紹介した防犯カメラは、今まで紹介した防犯カメラの中でもトップクラスに設置が簡単な防犯カメラです。監視カメラの割に値段も手頃なので夏休み等で長期間家を空ける事になったときのために設置するといった用途でも役立ちそうです。
今回はご紹介しませんでしたがスマートフォンのアプリから監視カメラをモニター出来る機能もあるので出先から確認をしたい方にもおすすめの製品です^^;

 

ANRAN おしゃれな円柱型防犯カメラをレビュー【ワイヤレス】

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みなさんこんにちは。
以前ANRANさんからご提供して頂いたワイヤレス防犯カメラに新しいモデルが登場しました!
ちょっとおしゃれな防犯カメラをご紹介します。
スタンダードなワイヤレスカメラのレビューはこちらです。

www.null3-blog.com

開封

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何回かご紹介している防犯カメラと基本的には同じように小分けされています。

レコーダー

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タイトルにも書いた「円柱型」とはカメラの事ではなく実はレコーダーの事です。D-subとHDMIが備わっているので基本的にはテレビでもモニターでも接続が可能です。その他、LANポートとUSBポート、電源端子があります。
LANポートを自宅のルーター(又はモデム)に繋げば専用のソフトをインストールしたスマートフォンやパソコンを使って外出先から映像をモニターできます。また、動体検知のメール通知も可能です。これも今までのモデルと同様で高機能ですね。

以前のモデルから向上した点は録画ファイルのコーデックがH.264からH.265に対応した点です。以前のモデルと比較して同じ画質を維持しつつ3~4割ほどファイルサイズを小さく出来るようになったとのことで、これは良い改良だと思います。データを長い期間保持できるというのは、防犯カメラのレコーダーとしては大事な点ですね。

アクセサリー

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電源、LANケーブル、取扱説明書、ネジ類、設定用のマウスなどが入っています。マウスが入っているのはいつもながら親切で良いなと思います。
そしてどのモデルにも入っている防犯カメラ作動中のシールも勿論入っています。相変わらず目を引くデザインです。

カメラ

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このモデルのカメラは黒いボディでかっこいいです。サイズも小さいので設置場所を選びません。防水性能はIP66です。
また暗視に使う赤外線も勿論搭載されています。

簡単セットアップ

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基本的には電源、モニター、USBマウスを接続して電源を入れればすぐ使えます。
今回ご用意していただいたレコーダーはHDDを取り付けていただいているのでHDDの取り付けは不要ですが、HDDの無いモデルを購入した際はレコーダーを分解して取り付ける必要があります。しかし販売元よりこのレコーダーのHDD取り付けは少し大変というお話を聞いたのでオプションで最初からHDDを付けてもらったほうが良いかもしれません。

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起動中です。

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起動が完了するとこんな画面が出てきます。
カメラとレコーダーは自動でペアリングされるのでカメラの電源もつないでおけばすぐに録画が開始されます。

このままでも使用できますが最低限日時は設定しておきましょう。

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さり気ない電源ランプがかっこいいですね。

画質

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モニターの写り具合と同じように写真を撮影しました。
画角や色味は必要十分です。特に困ることはないでしょう。
気になるようであれば他のモデル同様に色調補正の設定がカメラごとに可能です。

その他の機能

以前ご紹介したワイヤレスカメラ同様にこのカメラセットも高機能です。例えばこんな機能があります。

スマホから画面をプレビュー

IP PRO若しくはESEENET+というアプリでIOS,Androidのどちらからでも監視画面をプレビュー出来ます。初回のみアカウントの登録が必要です。

パソコンからプレビュー

専用ページから画面を監視できます。ウェブベースなので専用ソフトのダウンロードは必要ありません。

豊富な録画設定

POEのレコーダー同様様々な録画モード、録画スケジュールが用意されています。
曜日ごとの設定、動体検知による録画なども行えます。

メール送信機能

カメラが動体検知をした場合、指定のメールアドレスへ警報を飛ばすことが可能です。

上書き・データ自動削除

録画データがHDDの容量いっぱいになった場合自動で上書きが可能です。それとは別に、◯日後に削除という形でデータを自動で削除する項目もあります。

部屋にも馴染むレコーダーを選ぶならこのセット

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他の防犯カメラのセットだとどうしてもレコーダーが業務用...という感じでなかなか一般家庭には馴染みませんよね。今回ご紹介したカメラセットならおしゃれなレコーダーで、しかも動作音がほとんど気にならないのでリビングに置いてもおかしくないのではないかと思います。
物騒な時代なのでこの機会に是非防犯カメラの購入を検討してみてください^^;

 

Amazonで購入したETC車載器をオートバックスで取り付けてもらった時のお話と費用

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こんにちは。
今まで私はETCを付けず料金を現金で支払っていました。が、最近高速道路に乗る頻度が増えてきました。それらはすべてお仕事なので交通費は出してもらっているのですがETCの料金と現金での料金とでは現金の方が当然高くつくので、先方から「ETC代を出すから買ってくれ」と有り難いお言葉を頂いたのでそのお言葉に甘え、ETCを買ってみました。

ETC車載器のお金だけ払ってくれるものだと思っていたので取り付けは自分でやって、セットアップだけお店でしてもらおう...と思っていたのですがよくよく聞いたら取付費用もセットアップ費用も出してくれるようなのでAmazonで買って、オートバックスで取り付けてもらいました。ネットで調べても案外オートバックスに実際に行ったわけでもなく、ホームページの金額をそのまま載せているだけのところが多いのでその時のお話を書きます。

取り付けまでの手順

1.Amazonで購入する
2購入したその日のうちにオートバックスの「Amazonで購入した用品の取付・交換サービス」ページから取り付けを申し込む
3.確認の電話が店舗から来る
4.予約日に取り付けてもらう

こんな感じです。

車載器の購入とオートバックスの予約ページへの記入(購入日10月2日)

パナソニック(Panasonic) ETC車載器 CY-ET925KD

パナソニック(Panasonic) ETC車載器 CY-ET925KD

 

 なんてことない普通の車載器です。お店で買うと倍くらいします。
正直取り付けを自分で行わない方であれば、車載器代金+取り付けサービスを使っても、オートバックスの「ETC取り付け工賃コミコミセット」を買っても値段的に大差が無いのでコミコミセットの方が楽かなとは思います。私は勘違い故面倒な手順を踏みました。(汗)
購入日は10月2日です。

同日中にオートバックスのこちらのページから取り付け予約を行いました。順番に書いておけばOKです。

確認の電話(10月3日)

オートバックスから予約日の確認と持ち物の連絡がありました。9日か10日の11時作業で予約しておきましたが9日は無理だとの事で10日決定。電話は予約ページで「いつでも良い」にしておいたら夕方掛かってきました。

確認の電話 2回目(10月4日)

どうやら昨日電話したことが共有されていなかったらしくこの日もほぼ同じ時間に同じ内容の電話が掛かってきました。あれ~(汗)
しかも予約日(10日)より早くても大丈夫ですよ、ということだったので「じゃあ9日の11時にしてもらえますか??空いてます??」と聞いたらやっぱり空いていませんでした。空いてる時間はどこ....どこ....。
あと前日は言われなかったのですが車検証の使用者と、セットアップに行く人(私)が違う場合は委任状を書いて持ってきてほしいとの連絡もありました。私の車は車検証の上では家族の名前なのでこうなると委任状が必要です。ネットで調べると「家族なら別に大丈夫」みたいな事が多く上がっているのでここは注意が必要です。ま、お店によるのでしょうけど書類一枚書いてOKが出るなら喜んで書きます私は。

予約日(10月11日)

車検証、委任状、ETC本体 を渡して先にお会計です。
実は2回目の確認の電話で値段は伝えていただいていたのですが、その値段より若干安くなっていました。お会計は7,000円ぴったりです。

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支払い後、カウンターでETCのセットアップに必要な情報を専用の用紙に記入したら、今度は整備士さんと車のどこに取り付けるかを相談します。今回は運転席の左側、ちょうど左膝の当たらないところにお願いしました。

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取り付けは30分位かな~と思っていたら1時間くらいかかりました。恐らく原因は私がヒューズボックスから取った電源です。先に言っておけば良かった...これのせいでETCの電源を取る場所の特定に時間がかかったのかなと思います。ごめんなさい整備士さん..面倒でしたよね..。
取り付け後に常時電源はフォグランプから(ヒューズボックスにFOGはあるけど私の車はグレードが低いのでフォグランプ自体は装着されていない。)、イグニッションの電源は私が付けた電源に割り込ませてるみたいな説明を受けました。私がこれ以上電装品をいじることは無いので動けばなんでも大丈夫です。

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車載器は指定の場所に、アンテナはミラーの裏です。
プロのお仕事なのできれいに設置されています。

おわりに

というわけでAmazonで買ったETCを持ち込んでオートバックスで取り付け・セットアップしてもらうと7000円かかる事が判明しました。車種と車載器、車載器の設置場所によっては追加料金が発生するかと思いますが、そこはカローラ。大衆車なので最低料金で作業してもらえました。良かった!それに、取り付けたその日のうちに高速に乗りましたが問題なくETCのゲートを通過出来ました。素晴らしいです。
それでは、オートバックスのサービスを使用する際の参考までに^^;