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ファイルベース時代にHDVのビデオカメラを延命する方法

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こんにちは。
最近の流れ的に円盤のXDCAM、ファイルベースであるXDCAM EX、NXCAMの導入がどこの制作会社でも進んでいます。
そんな中今でもひっそりと稼働しているHDVのカメラがまだまだ存在していて、地方のケーブル局、記録系のお仕事をしている方々はZ5J,Z7Jが現役です。かく言う私もHDVで唯一ラージテープが使えるS270Jを所有しては居ますが、いい加減テープでの運用は面倒に感じてきました。ここではファイルベースの時代に今尚稼働し続ける、主にSONY系のHDVのビデオカメラ(Z1J,Z5J,Z7J,S270J)を延命させる方法をご紹介したいと思います。

1.純正のレコーディングユニットを買う

 カメラの年式が古くなっていくにつれてヘッドが故障、クロッグが出てしまうケースが多発してきます。それでもカメラが現場に一台しかなければどうにかして記録する必要があります。そこでレコーディングユニットの出番です。

Z7J,S270Jには標準付属していたメモリーレコーディングユニットであるMRC1K、中古で流れているカメラにはこれだけ付属しないことが多いので、無い場合は別途用意する必要があります。2機種の他にZ5Jもカメラ側に接点があるのでダイレクトに装着できて安定感抜群です。
それ以外であればIEEE1394で接続することになりますが、何分それなりに大きいレコーダーなのでアクセサリーシューに乗せると邪魔だし、ケーブルを引っ掛けたらRECが止まります。
記録はHDVのフォーマットに則って1440×1080のmt2ファイルが生成されます。テープと同時に回しておけばバックアップ(テープのバックアップか、レコーダーのバックアップとしてテープを回すかは使用者次第ですが)として活かせるのでトラブルには多少強くなります。

2.純正ではないレコーダーを買う

一昔前ならATOMOSのレコーダーが安かったのですが4K対応のものばかりになって値段が跳ね上がり、現実的に考えてHDVの延命に出すには高すぎるので、ここではこの所調子の良いBlackmagicのVideoAssistを推しておきます。
S270JはSDIで、それ以外のカメラであればHDMIを記録します。TCの設定をいじっておけばレックトリガーも問題なく動くので(カメラにRECが回ったという情報が跳ね返ってこないのは不安ですが)いちいちレコーダーのRECボタンをタッチする必要はありません。
気分的な問題ではありますが、HDMIで画を吐けるZ5Jなんかは一応1920×1080の信号がHDMIから出ているのでレコーダー側ではフルHDで記録できます。規格上フルHDなだけで、カメラの設計自体はHDV規格なのでXDCAMやNXCAMの画と見比べればえらい違いですが...。

3.使わなくてもたまに動かす

使わないからと言って放置してはいけません。
何もしてないのに壊れた?いいえ。何もしていないから壊れることもあります。たまには電源を入れてテープを突っ込み、仕事で使いましょう。カメラが壊れては延命も何もありません。いざ使おうという時に壊れていては困りますしね。

おわりに

XDCAMやNXCAMと比べてもHDVのは決して画質がものすごく良い訳ではありませんが、地上波やウェブムービーで問題なく使えることも事実です。テープがめんどくさいという理由で使わないのは勿体無いので、なんとか使い方を考えて大切に使いたいものですね。